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労働時間の過労死ラインとは?弁護士に相談するメリットも併せて解説

長時間労働が健康や生命に重大な影響を及ぼすことは広く知られるようになりました。

特によく耳にするのが「過労死ライン」という言葉です。

過労死ラインを超える労働が続くと、過労死や過労自殺につながるリスクが高まるとされており、企業はもちろん労働者自身も認識しておくのが重要です。

今回は、労働時間における過労死ラインの具体的な基準と、問題がある場合に弁護士へ相談するメリットを解説します。

過労死ラインとは

過労死ラインとは、長時間労働と脳・心臓疾患などの発症リスクとの関連性がある基準です。

一般的には、「月80時間」とされています。

また、厚生労働省は、以下のような過労死の労災認定基準を掲げています。

 

  • 発症前1か月間に100時間超の時間外労働
  • 発症前26か月間にわたり月平均80時間超の時間外労働

 

上記を過労死ラインと呼ぶ場合もあります。

脳梗塞や心筋梗塞などの脳・心臓疾患の原因となるのは、長時間労働による過度の疲労やストレスです。

特に睡眠不足や不規則な生活が続くことで発症リスクが高まり、過労死や過労自殺につながる危険性があります。

弁護士に相談するメリット

弁護士に相談するメリットは、以下の5つです。

 

  • 労災申請をサポートしてもらえる
  • 証拠の収集と整理をしてもらえる
  • 会社への交渉をしてもらえる
  • 損害賠償請求・訴訟対応ができる
  • 未然防止のための相談ができる

 

それぞれ確認していきましょう。

労災申請をサポートしてもらえる

過労死や過労自殺の場合、労災申請を行うことで遺族補償給付などを受け取れます。

ただし申請には、勤務時間の記録や医療記録の提出など煩雑な手続きが必要です。

弁護士に依頼すれば、必要な証拠を整理し、スムーズに申請を進められます。

証拠の収集と整理をしてもらえる

タイムカードや勤怠管理表、メールの送受信履歴などは、労災認定や訴訟において重要な証拠になります。

弁護士はどの証拠が有効かを判断し、適切な形で整理してくれます。

会社への交渉をしてもらえる

過労死ラインを超える長時間労働が常態化している場合、会社に是正を求める交渉が必要になります。

弁護士が代理人として交渉すれば、労働者本人が会社に直接訴えるよりも安心して進められます。

損害賠償請求・訴訟対応ができる

過労死や過労自殺が労災に認定された場合、会社に対して損害賠償請求を行うことも可能です。弁護士は訴訟に対応し、遺族の正当な権利を守るサポートをします。

未然防止のための相談ができる

「最近残業が増えて心身に不調を感じる」「自分の労働時間が過労死ラインを超えていないか不安」という段階でも、弁護士に相談することで早めの対応が可能です。

未然にトラブルを防ぎ、健康を守る手立てになります。

まとめ

過労死ラインを超える労働は、心身の健康に深刻なリスクをもたらし、労災につながる可能性があります。

自分や家族の働き方が過労死ラインに達している、あるいは超えていると感じたら、放置せず早めに弁護士へ相談するのが重要です。

専門家のサポートを受けると、労災申請や会社との交渉がスムーズに進みやすくなります。

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